研究概要
T.S.エリオットの代表作『荒地』(1922)は、20世紀の英米詩に多大な影響を及ぼした点が文学史上は注目されています。では、詩人の私的な個性や経験が、いかにして作品化されているのでしょうか。この点について、彼の他の詩との比較も交えて考察しています。日本でもお馴染みのミュージカル『キャッツ』の原作者としての一面にも興味をもっています。一方、マーク?ストランドは、人間存在の不安や不確かさを描き続けました。そのテーマと表現方法の変化と進展について探究しています。表面的には繋がりのない詩人ですが、個人の不確かさというテーマ、その表現方法において接点が見られ、興味を持ち続けています。