今回は、学芸員課程の活動として、ミュージアムカフェ?ワークショップについて紹介します。
博物館経営論の受講生を中心に、同時期に開催されている「#推し道具に出会っちゃおう展」を制作した実習生と協力して、一日限定でミュージアムカフェとワークショップを開催しました。
普段触れる機会の少ない考古学をテーマに、カフェ感覚で気軽に楽しんでいただけるような企画にすべく、体験内容や提供する飲食物の価格などを1か月ほどかけて調査検討しての開催です。オープン前は、人が来てくれるか不安な気持ちでしたが、大勢の方に来場いただくことができました。
カフェの一番の目玉は土偶クッキー。土偶の色に似ているクッキーにチョコペンで、お気に入りの土偶の顔を書いてもらいます(写真はハート土偶の作画)。土偶の様々な顔つきを学びつつ、完成後は写真をとってから、温かいミルクティーやコーヒーと一緒にパクリ。
ワークショップの縄文原体作りと紡錘車(身近なガチャガチャのケースなどを利用)による糸つむぎでは、参加者の多くが慣れない作業に悪戦苦闘しながらも、うまくできたときの笑顔をみることができ、私もうれしくなりました。
今回のミュージアムカフェ?ワークショップでは、留学生を含む多くの学生や、地域文化専攻の先生方、学外の一般の方々にも来場いただくことができ、サポート学生と参加者のみなさまとの間に温かなコミュニケーションがうまれました。
博物館経営論や博物館実習の受講生も、展示や経営について理解を深めるだけではなく、それらの意味について考えをめぐらせることができたようです。
寒い冬の真っ只中ではありますが、お腹も心も温まる貴重な機会になりました。
(大塚 宜明)