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本学情報処理課原田寛之専門職員が、内閣府主催「第7回日本オープンイノベーション大賞」にて「科学技術政策担当大臣賞」を受賞しました。
今回の受賞は、東北大学サイバーサイエンスセンター後藤英昭准教授をはじめ、株式会社グローバルサイト山口潤代表取締役、株式会社Local24代表取締役廣瀬丈矩氏、本学情報処理課原田寛之専門職員が協力して取り組んだ 「デジタル社会を支える安全な次世代無線LANローミング基盤の国際共同開発と事業創出?社会実装」 の成果が評価されたものです。
第7回オープンイノベーション大賞 授賞式
【プロジェクトの概要】 | 東北大学の研究室発のプロジェクトとして、公衆無線LANの安全性?利便性の向上に興味を持つ通信事業者やベンダの開発者に参画を呼び掛けてオープンな開発コミュニティを形成し、技術開発と運用を推進(2024年4月一般社団法人無線認証連携協会を設立) 。 |
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【プロジェクトの目的】 | 安全で利便性の高い市民向け無線LANローミング基盤(Cityroam※)や次世代公衆無線LANの実現、教育?研究におけるICT活用環境の拡充、初等?中等教育機関のICT活用教育?学習環境の高度化、GIGAスクールの持ち帰り端末用の安全な次世代型フリーWi-Fi、中小規模の事業者も容易に加入できる国際ローミングシステムの実現を目指す。 |
【プロジェクトの内容】 | 大学では主に技術開発を、通信事業者やベンダではニーズ調査や運用方式の開発等を行う産学協同プロジェクトとして、安全な認証方式を採用する無線LANローミング基盤に係る早期の技術移転?社会実装を推進。ブロードバンド通信の技術開発?推進を行う国際的な団体Wireless Broadband Alliance (WBA)にも参画し、国際的な基盤開発に寄与。 |
市街地で多く設置されている公衆無線LAN(Wi-Fi)には、暗号化されていないものやキャプティブポータル(接続時にWeb画面上での登録や認証を要求するもの)が多く、セキュリティ上の重大な問題が懸念されてきました。
これを解決するため、自分の認証情報でスマートフォンやPCなどの端末が自動的に接続可能なWi-Fi基地局を探索し安全なIEEE 802.1X認証により接続する、Passpointと呼ばれる技術を用いた次世代の公衆無線LANサービス(OpenRoaming)の普及を目指して、公衆無線LANの安全性?利便性の向上に興味を持つ通信事業者やベンダの開発者らと共にオープンな開発コミュニティを形成し、ブロードバンド通信の技術開発?推進を行う国際的な団体 Wireless Broadband Alliance (WBA)にも参画して技術開発と運用を推進してきました。
研究グループの活動は2024年4月に設立した一般社団法人無線認証連携協会に引き継がれ、本学も同年より学術正会員として参加しています。
本学においては、本学の江別?新札幌両キャンパスを訪れる市民の方にもキャンパス無線LANを利用していただけるように、大学としては世界で初めてキャンパス全域の基地局をOpenRoamingに接続し、サービス提供を開始しました。
また本学の構成員の市街地におけるICTを活用した研究教育活動を支援するため、本学キャンパスにて学生?教職員が利用しているeduroam(初等?中等?高等教育機関や研究機関の間でキャンパス無線 LAN の相互利用を実現する、国際的なネットワークローミング利用の仕組み)を、市街地における公衆無線LANにおいて合わせてサービス提供いただけるよう働きかけており、現在北海道から沖縄県まで日本全国でOpenRoamingとeduroamを一体とした導入が進んでいます。
これら市街地の公衆無線LANエリアでは、本学の学生?教職員に発行されているeduroamアカウントでそのまま特段の手続きなしに公衆無線LANの安全な利用が可能となっています。
電子化されたサービスへのアクセス手段を、様々な事情で自らのネットワークアクセス契約が難しい方々にも広く提供していくことは、社会基盤の維持に不可欠になりつつあります。誰もが利用できる通信インフラとして、OpenRoamingが実現する安全で利便性の高い公衆無線LANサービスの普及を通じて、広く社会に貢献することを目指して今後も活動していきます。